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【OMO5京都三条 by 星野リゾート】三条通、河原町通に泊まる。高瀬川を訪ねて知る京町のサイドストーリー

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 星野リゾートが展開する街ナカホテルブランド「OMO」。こちらは京都にある「OMO」3施設を1泊ずつ過ごした記録を残す「OMO京都宿泊記シリーズ」です。

 前回の「OMO3京都東寺」に続く2施設目は、「OMO5京都三条 by 星野リゾート」

 京都の文化や歴史を知る手がかりをくれるものから美味しいお菓子のお店巡りまで、「OMO5京都三条」では、“京町歩き” をサポートするアクティビティが用意されています。

 木の温もりを感じる寛ぎの客室「スーペリアルーム」へ2022年6月に1名1泊利用した際のホテルステイの様子をお届けします。京都旅のご参考になれば幸いです。

OMO5京都三条のここがおすすめ

  • 三条通、河原町通、先斗町ぽんとちょうに烏丸通も!
    繁華街に歩いて行ける
  • 高瀬川に沿って歩いて、
    京都の成り立ちを知る
    「京町らんまん川さんぽ」
  • 高瀬舟テーブルや暖簾、
    “ご近所さん”の工芸品の展示
    京都の商い文化がみえるOMOベース
  • 木のぬくもりのリビング、
    スタイリッシュな水まわり
    機能的でくつろげる「スーペリアルーム」
 本記事でご紹介しているサービスは宿泊当時2022年6月のものです。各事業者のポリシーなどにより、現在の提供内容や価格と異なることがありますので予めご了承ください。
 また、本記事に掲載している画像の一部はOMO5京都三条様よりご提供いただいたもので、そのほか画像・記事内容に関しても掲載許可のご承諾をいただいております。

京都の繁華街ど真ん中。シンプルに立地が良い

 舞台は、京都一の繁華街「四条河原町」を南北に通る「河原町通」と、西は嵐山、東は山科をつなぐ「三条通」が交差するホットな繁華街。通りに沿ったアーケードの下には昔からつづく由緒ある店舗と今どきショップが軒を連ね、地元民と観光客で大賑わいの活気ある界隈です。

 「OMO5京都三条」の近くには水運で活躍した「高瀬川」が流れ、幕末の動乱が繰り広げられた歴史的な史跡も点在しています。1人ではなかなか足を踏み入れる機会の少ない花街先斗町ぽんとちょうにも足を伸ばせばたどり着ける、そんなトピックの多いエリア。

「OMO5京都三条」は3路線の駅からそれぞれ徒歩5分前後でアクセス可能です。

① 京都市営地下鉄 京都市役所前駅
  3番出口より徒歩約2分
② 京阪本線 三条京阪駅
  7番出口より徒歩約5分
③ 阪急京都線 京都河原町駅
  3番出口より徒歩約7分
 バスなら、市営バス「河原町三条」を降りたらすぐです。
 ところでOMO京都には、有料でOMO京都エリア間で荷物を運んでくれる「キャリーサービス」が存在します。今回のOMO京都はしご旅ではたいへん有効活用させてもらいました。
 OMO5京都三条へ宿泊する前日にOMO3京都東寺に泊まっていたわけですが、OMO3京都東寺をチェックアウトする日の午前10時までにフロントのスタッフさんにキャリーケースを預けると、当日夕方17時以降にはOMO5京都三条へ届いていたのです。
 おかげで行路を考慮してコインロッカーに荷物を預けることなく、南禅寺あたりを身軽にふらつくことができました。OMOと京都駅間、OMOと大阪方面なんてルートもあり、京都OMO間では2025年現在1個1,300円で承ってくれます。

河原町通から枝分かれしたアプローチの先にある建物がOMO5京都三条

1階の入り口奥に見えるムーディーな照明演出

「OMOベース」で古き新しき京都に出会う

1階OMOカフェ&バルにある「高瀬舟テーブル」/photo by OMO5京都三条

 OMO5京都三条の館内に入ったときにまず目を引くのが、船の模型と暖簾。

 この「高瀬舟テーブル」は中央の暖簾をメインに、京都の街の発展に寄与した「高瀬舟」にフィーチャーした設えです。暖簾にはかつて人力で高瀬舟を引いて物資を運んでいた様子が描かれています。この京都は良い意味でなじみがない!

OMOベースのロビーは現代風な都市ホテルの風情

街ナカホテル OMOのシンボル「ご近所マップ」

 OMO5京都三条のテーマの1つに高瀬舟、高瀬川があります。江戸時代では鴨川に並行して流れる人工の川、高瀬川の水路を使って “人力で船を引く” 水運が行われていました。

 明治以降に路面電車の台等と引き換えに次第に舟運しゅううんの目的を失い、大正9年(1920年)に舟運しゅううんは廃止されています。物流の遷延をここで学ぶとは。高瀬舟を用いたから「高瀬川」というネーミングになったそうです。

丁寧に高瀬舟と高瀬川にまつわる情報が掲示されています

アメニティグッズとレンタルルームウェア(無料)

 OMOベースには京都をまわるヒントになりそうな本もたくさん用意されていますよ。

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 「OMOてなしティーサロン」では、滞在中お好きにいただける紅茶やハーブティー、煎茶、飴ちゃんが充実。OMOベースで京都の本を読みがなら旅の準備をするのも良し。

ふうわっと桃の良い香りがするのに味はしっかり煎茶

 「高瀬川テーブル」では OMO5京都三条から徒歩圏内にある “ご近所さん” のグッズが多数展示されています。気になるものが見つかったら、実際にお店に足を運んでみましょう。

 フロントでチェックインを済ませたら、本日滞在する客室「スーペリアルーム」に向かいます。10階建ての9階にあると。

エレベーター内に朝食のお知らせが。朝食付プランなので楽しみ

機能的でくつろげる客室「スーペリアルーム」

 9階に到着しました。ほうじ茶色の落ち着いた雰囲気の廊下を抜けて、本日のお部屋「スーペリアルーム」へ突入。OMO5京都三条の客室タイプは全6つ。

・シングルルーム|13~16㎡、1名
 デスクとチェアもあるスタンダードタイプ
・クイーンルーム|16~17㎡、1〜2名
 160cm幅のゆったりクイーンベッド
・クイーンルーム(シャワーブースのみ)
 |16~17㎡、1〜2名 バスタブなしの浴室

・ツインルーム
|20㎡、1~2名
 ベッド2台にテーブル、チェアのお部屋
・スーペリアルーム|27㎡、1~3名
 団らんテーブルを備えてゆとりある広さ

・フォースルーム
|44㎡、1~4名
 ベッド4台。ファミリー、グループにおすすめ

今宵のお部屋は901号室

リビング・ベッドまわり

 「スーペリア」なのでまず広い。広さは27平米です。木のぬくもりがやさしいお部屋で目線低めの床上ステイ。

 ぬくもりの先にタイル張りの清涼感のある洗面スペースが見えます。扉を境に趣きが変わりますね。

入り口扉内側の避難経路図からも、901号室の広さが伺えます

上り框はないですが、フローリングからは土足禁

「キャリーサービス」で運んでいただいた中央の我がキャリーケース

窓の外に見えるのは三条の裏路地と山

 テーブルを囲んでみんなでわいわい団らんできるスペースがあります。1人で泊まるのが惜しい。横になってダラダラできそうな緑茶色のソファーマットレスも。

 「このお家に引っ越してきたんだっけ?」という存在しない記憶に戸惑う、“ホテルらしくない” 絶妙に日常フレンドリーな風貌に落ち着きしか感じません。

マットレスが2つ並んで、転がれます

OMO5京都三条のクッションは黄緑色

2022年6月時点の案内

 ベッド下にはキャリーケースを広げた状態で収納できるスペースがあります。室内でキャリーけーすを開けたり閉めたりを繰り返さなくて良いのでとってもラク。

ゴミ箱、バゲージラックなどブラックアイテムで統一されてます(たまたま私物バッグも黒)

電気ケトル、ティッシュケース、空気清浄機も黒い

洗面台|浴室|トイレ

 オフィスや商業施設のようなスタイリッシュさのある水まわりです。奥にはブラインド、モダンな装い。

鏡と洗面ボウルが2つずつ

洗面台下にはあえて見せる配管

洗面スペースから入り口を眺めた様子

ヘアードライヤーは風量しっかりのパナソニック製

 洗面台の向かいには、独立したバスルルームがあります。身体を洗うスペースも。

1日中よく歩いたので、夜はお湯をはってのんびり入浴します

 洗面台の向かい、一番奥のエリアにはトイレ。洗面スペースと地続きでトイレ自体には扉がありません。2人以上で泊まるならリビングスペースの間の扉を閉めると良いです。

「京町らんまん川さんぽ」で知る京都の成り立ち

 OMO5京都三条で開催されているアクティビティのうち、夕方から始まる「京町らんまん川さんぽ」に参加してみました。今回は宿泊前にオンラインから予約しましたが、宿泊当日でもフロントで問い合わせてみたら空き状況によっては参加できるかもしれません。

 開始時間になるまでOMOベースで待機します。OMOレンジャーさんと三条周辺を歩きながら、京都の街を知るツアーです。

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太鼓を持って登場したOMOレンジャーさん。あとでその理由が明かされます

 まずは高瀬川の上流に向かいます。河原町通を地下鉄東西線 京都市役所前駅を縦断してホテルオークラに沿って歩くと桂小五郎像が見えます。

 長州藩士だった桂小五郎は討幕の中心人物。ここにはかつて長州藩のお屋敷あり、今は長州藩邸跡となっています。ほかにも、三条には歴史的人物の軌跡が点々としているんです。

高瀬川一之船入

 押小路通おしこうじどおりに入ると飲食店が立ち並ぶその奥で浅い水辺が広がっています。近くには「高瀬川一之船入」の石碑。ここが高瀬川のはじまりです。京都の街ナカに来て、自然と街がこんなにも調和しているエリアも珍しい。

 京都の中心地に、塩、米、酒など物を運ぶための運河として慶長19年(1614年)に高瀬川が造られました。鴨川の水を取り入れ、鴨川に並行して東九条まで南下し、伏見にまで通じていたそう。

 こちらの奥に広がっているスペースで、船から荷物を降ろしたり、船を回転したりしていたと。かつては9つあった船入ですが、一之船入以外は埋め立てられています。

 木屋町通をまっすぐ南へ歩き、三条通を通り抜けてほどなくすると「五之船入跡」に到着。ここからは高瀬川をはずれ、歓楽街「先斗町ぽんとちょう」へ突入します。

地面には先斗町の象徴「千鳥」マーク

屋根の上の「鍾馗」さんがお店を守ってくれています

 京都の瓦の上で度々見かけることがある鬼瓦は「鍾馗しょうき」さんをモチーフにしたものだとか。唐の将軍 玄宗の夢のなかのお話で、「楊貴妃の匂い袋を奪おうとした鬼を鍾馗しょうきが引き裂いて守った」というエピソードが由来しているんだそう。

 ここにきて、ずっと持ち運んでいた太鼓を叩くOMOレンジャーさん。先斗町ぽんとちょうがなぜ「ぽんと」なのかを説明してくださいます。答えは……、ぜひ「京町らんまん川さんぽ」に参加して確認してください。なるほど〜おもしろい!となります。

「足元に千鳥ちゃんがいる通路は向こう側に通り抜けられる」という豆知識をいただきました

 通路を抜けた先には「THE GATE HOTEL 京都高瀬川 by HULIC」があります。その前で鎮座するのが江戸時代の豪商 角倉了以すみのくらりょういの顕彰碑。高瀬川開通の祖です。角倉了以すみのくらりょういといえば、星のや京都のオリジナルが彼の別邸でした。繋がっていますね〜。

 OMO5京都三条まで戻り、ツアーは終了です。同行するOMOレンジャーさんによって、道すがらのおすすめ飲食店などの情報が異なるので、毎回ちがったヒントがいただけますよ。

和菓子屋さんMAPに載っているお店でお菓子を購入すると、お抹茶がいただけるアクティビティ「三条和菓子屋さんぽ」も楽しそう

朝食は選べるメイン1品とハーフビュッフェ

 朝が来ました。朝食券を持って1階のOMOカフェに行きます。

OMOカフェ&バル

 メインは5種類のリゾット、トースト、パンプレート5種から1品を選べ、サイドはサラダやスープ、ヨーグルト、ドリンクがビュッフェタイプの朝食です。極うす切りの京野菜の歯応えがたまらない。

メインは京都ならではの生湯葉と京漬物を使ったリゾットを選びました

 OMO5京都三条は朝食付プランでも1名利用よりも2名1泊ならば、かなりお手頃に予約できる時期もあります。OMO5京都三条でできたての温かい朝食をいただき、京都旅の活力にしてください。

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【番外編】OMO5京都三条から足をのばして行く魅惑スポット

 OMO5京都東寺の近くを東西に通る三条通を西に進んでいくと、南北に通る烏丸通に出ます。

 三条の西を街歩きをした結果、三条通でも河原町通でもなく「烏丸通」近くに魅惑スポットを発見しました。その6つをご紹介します。

 すべてOMO5京都三条から足をのばして、いえ、「すこし足をのばしすぎて」たどり着くものですが、OMO5京都三条の「ご近所マップ」掲載の名店とともにぜひ足を運んでみてください。マップの赤丸マークが該当施設です。番号順に進むとスムーズなので散歩がてらにどうぞ。

1. 亀屋良長 京都本店
1803年創業の京菓子老舗。DANDELION CHOCOLATEとコラボレーションした「烏羽玉 CACAO」は星のや京都のウェルカムスイーツでもあります。トーストに乗せて焼いていただく「スライスようかん<小倉バター>」もおすすめ。

亀屋良長 京都本店
〒600-8498 京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
営業時間:9時30分〜18時

2. スターバックスコーヒー 京都烏丸六角店こちらのスタバの何がすごいかといえば、店内のガラス窓からお隣にある「六角堂」の本堂が眺められるところ。六角堂は聖徳太子が用明天皇2年(587年)に創建されたといわれる天台系の単立寺院です。

スターバックスコーヒー 京都烏丸六角店
〒604-8134 京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町254
営業時間:7時〜22時

3. 新風館

ファッション、グルメなどハイセンスなショップが並ぶ商業施設「新風館」には、アジア初上陸「エースホテル京都」やミニシアター「アップリンク京都」も併設。大正15年に建てられた建物は一部現存し、建築家の隈研吾氏が監修した新築棟と構成されています。美しい中庭も見所あり

新風館
〒604-8172 京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
営業時間:
ショップ 11時~20時
レストラン 10時~22時
シネマ 9時~23時

4. 本家尾張屋 本店

明治時代はじめの木造建築で貫禄のある町屋の佇まい。挽きたての蕎麦粉を使って蕎麦を打ち、注文してから蕎麦を湯がくのでハリのある食感。6月に旬を迎える鱧(はも)の天ぷらを特製ざるだしと一緒に。

本家尾張屋 本店
〒604-0841 京都府京都市中京区車屋町通二条下る仁王門突抜町322
営業時間:11時〜15時30分
5. 香老舗 松栄堂 薫習館
日本の香り文化の情報発信拠点として、昭和34年に建設された建物をリニューアルした「薫習館(くんじゅうかん)」。館内ではお香の原材料の香りを体験できる “香りの柱” など、嗅いだり、見たり、触ったり、香りを感じる体験ができます。館内通路から「松栄堂 京都本店」へアクセス可能。

香老舗 松栄堂 薫習館
〒604-0857 京都府京都市中京区烏丸通二条上ル東側
営業時間:10時〜17時

6. 香老舗 松栄堂 京都本店

茶の湯の席で使う香木やインセンス、お座敷用の線香、宗教用の薫香までどんな香りも松栄堂で見つかります。江戸時代に創業し、日本を超えてお香を世界に発信するミッショナリー的存在。OMO3京都東寺で出会った芳香器ふうかはこちらで販売しています(※下の画像は、OMO3京都東寺のものです)。

香老舗 松栄堂 京都本店
〒604-0857京都市中京区烏丸通二条上ル東側
営業時間:9
時〜18時

おわりに:自社仏閣だけじゃない京都の文化・歴史がここにある

高瀬川一之船入の近くに浮かぶ高瀬舟

 三条周辺を「ショッピングに適した繁華街」と思っていたら、そこでたしかに存在した時代のうねり、人々の交錯とドラマ。

 鴨川のそばを流れる高瀬川は、江戸時代では物流を支えて京都の発展に一躍を担いましたが、幕末の頃になると高瀬川をわたる橋周辺の茂みを利用して奇襲が起こるなど、数々の事件の現場となったそう。

 神社やお寺めぐりも外せませんが、水運の興りと衰退、その地に刻まれるサイドストーリーが街をつくり、京都の文化が形成されてきました。ただのホテルステイでは知り得ることがない、京都の成り立ちを知ることができる町歩きアクティビティ。

 OMO5京都三条から足をのばしても、すこし足をのばしすぎなくても、すぐ近くで出会える古く新しい京都。1人旅でもグループ旅行でもOMO5京都三条を旅の拠点にしてみては。

 

OMO5京都三条 by 星野リゾート
〒604-8005
京都府京都市中京区河原町通三条上る恵比須町434-1
050-3134-8095(OMO予約センター)
check-in 時間:15:00
check-out 時間:11:00
OMO5京都三条 公式サイトはこちら
 
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