私の星野リゾートデビューは2020年11月に訪ねた『リゾナーレ八ヶ岳』でした。
・ 2泊3日
・ リゾナーレ八ヶ岳の敷地内から出ない
という過ごし方をしましたが、控えめに言って『最高』でした。ほかの星野リゾートは未体験なので比較はできませんが、星野リゾートは施設内に24時間滞在しても、2泊以上の宿泊でも、それに耐えうるパフォーマンスと環境を備えているということが人気のひとつの要因だと実感しました。
結論「また泊まりに行きたい。1週間くらい泊まりたい。むしろ住人になりたい」という感想です。
敷地内から出なくてもOK! 充実した施設がズラリ
2020年11月時点の世界はコロナ禍の真っ只中です。リゾナーレ八ヶ岳を訪れたときもそうでした。観光となると不特定多数の方と接触する機会が増えますが、リゾナーレ八ヶ岳は宿泊者以外の出入りを抑え、外の世界とのコンタクトを限局しています。
ホテルとはそういうものですが、リゾナーレ八ヶ岳は”ある種の街”と捉えることができます。
リゾナーレ八ヶ岳には「ホテル棟」と「レジデンス棟」からなる客室区域以外にレストランやショップが並ぶ『ピーマン通り』というおしゃれな商店街、よりもっと本当におしゃれなストリートあります。これらの利用客はただいまの時期、宿泊者のみ可能です。ただ『泊まる』だけでなく『過ごす』ことができる。スモールワールド化に成功しているといえます。
リゾナーレ八ヶ岳には魅力的な施設が充実しています。これらはもちろん無料で利用できます。
・ ワイナリー “八ヶ岳ワインハウス”
・ 屋外温泉 “もくもく湯” (宿泊客無料)
・ プール “イル・マーレ” (宿泊客無料)
建物もどこをとっても洗練されています。打ちっぱなしのコンクリートと八ヶ岳の大自然が調和していて、見ても吸っても(空気を)素晴らしい。イタリアの建築家マリオ・ベリーニが設計したとのことです。
季節ごとに展開されるイベントやアクティビティ
ふつうのホテルと違う点、それは訪れる時期によって楽しめるイベントやアクティビティが異なるという点です。これって字面だけだと貴重さがわかりづらいのですが、新型コロナウィルス対策も兼ねて考えると、参加者が限られていることを意味するんですね。参加者=宿泊者の状況で、イベントも満喫できるなんてコロナ禍での貴重なオアシスと言っても過言ではありません。
私が訪れた11月には、「八ヶ岳ワインフェス」が開催されていました。参加費を支払ったあとは、グラスを持ち歩いて敷地内に数箇所あるワインスポットでフリーフローでワインが楽しめるというイベントです。
リゾナーレ八ヶ岳には過去に結婚式場の見学で7月ごろにも訪れたことがあります。その当時は「八ヶ岳マルシェ」といった地元生産者による対面販売が行われるマーケットが開かれていました。これは現在でも開催されているようです。
アクティビティは八ヶ岳の自然や地形を利用したものがたくさんあります。私が参加したのは「早朝の八ヶ岳散歩」です。無料です。
ガイドの方が案内してくれて、館内から見える八ヶ岳の山の紹介や生息する動物の話などを交えてホテル周辺を歩きます。秋の山の早朝の寒さはなかなか厳しいものがありましたが、澄んだ空気の中とてもリフレッシュできるアクティビティです。
他にも乗馬体験やアスレチック遊びなどが充実しています(有料)。ただのホテルステイとは訳が違うということがお分かりいただけますね。
ワイン好きには至高の空間
これを書いている私自身はまったくお酒を飲めず、先ほど紹介したワインフェスも夫のみ参加しました。
まずホテルにチェックインをすると、ウェルカムドリンクとして一杯のワインが振る舞われます。アルコールが飲めない方には、濃厚フルーツジュースも用意されていました。
そして施設内にはワインショップが何店かあります。
中でも「八ヶ岳ワインハウス」では、程よい温度で保存された何種類ものワインがミリリットル単位でテイスティングできる装置があり、その空間内で心ゆくまでマイペースにワインを嗜むことができます。八ヶ岳の立地の関係上、山梨県と長野県産のワインが豊富なようです。一緒に行ったワイン好きの夫がこのシステムをたいそう喜んでおりました。
アクティビティにもワイン関連のものが多く、ワイン好きにはたまらない空間なのではないでしょうか。
朝食のビュッフェがおいしすぎる
最後の魅力ポイントにして地味に一番感動した項目です。
宿泊費用に含まれている朝食は、ホテル棟1階にある『YYgrill(ワイワイグリル)』でいただきました。ビュッフェ形式です。これが「朝からこの品揃えでこの高クオリティ???」というほど、様々な和洋折衷に富んだ品々が選べます。
画像がなにもないので熱意を伝えるしかないのですが、今まで宿泊したホテルの中で最高レベルにおいしく、豪華でヘルシーな朝食でした。
ビュッフェはコロナ禍の今、予約制です。朝食でなく昼食の時間帯の枠で予約することもできるので、お昼ごろまでゆっくり寝ていても食べ損ねることがありません。
おわりに:また泊まりたい! ほかの星野リゾートにも!
私が体験し、感じた中での宿泊記でしたが、ホテルに宿泊+αを求める方には申し分ない施設かと思います。特に種々のアクティビティが豊富なのは、ホテル周辺のみの行動範囲で完結できるため、感染対策としてもバッチリです。
終盤に差しかかったところで気づきましたが、肝心の客室についてなにも述べてません。理由としては客室の存在を忘れているほど、ほとんど部屋にはいなかったからです…
【スタンダードテラスツイン】というウッドデッキテラスつきの部屋に滞在しましたが、11月の八ヶ岳は寒かったのでまったく使いませんでした。
今回は2名で11月の土日設定で2泊3日を過ごし、宿泊料金は朝食代込みで合計12万円ほどでした。時期によって宿泊代にかなりの差はありますが、星野リゾートの中でも低価格帯でコスパが良いのがこのリゾナーレシリーズです。
日常だけど、非日常を味わいたいときに人は星野リゾートを求めるのでしょう。忘れたころにあの自然に帰りたいと思う私がいます。今後もほかの星野リゾート宿泊記もご紹介していきます。
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