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【ハイアットリージェンシー京都|宿泊記】鍼灸や酵素浴も利用できるスパ併設! 和モダンな至高のベースキャンプ

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 お隣の敷地には、合計1,000体の千手観音立像が祀らる京都市東山区の三十三間堂、お向かいには近代以前のアーチファクトの数々が収蔵されている京都国立博物館。少し行くと、日本庭園が優美な智積院、さらに足を伸ばせば京都のメッカ的シンボル清水寺や空也上人立像が佇む六波羅蜜寺にまで辿りつく…。

 そんな京都最強ベースキャンプと言っても過言ではない、世界的ラグジュアリーホテルグループ『ハイアット』のホテルの1つがハイアットリージェンシー京都です。日本文化に歓迎された至高の立地をぜひ地図上でご確認ください。

 『三十三間堂』に着目すると、真横にハイアットリージェンシー京都が鎮座していますね。つまり、ハイアットリージェンシー京都で宿泊するということは、宇宙から見ると、「1001体の仏像と共に三十三間堂に泊まっている」のとほぼ同義です(!?)。

…と個人的な思想を展開しましたが、特筆すべきはもちろん、各名所へのアクセスのしやすさだけではありません。豪華でハイクオリティな朝食に加え、ホテルには珍しく鍼灸しんきゅう & 酵素浴が利用できる『RIRAKU スパ アンド フィットネスを設けている点にもハイアットリージェンシー京都でステイするメリットが存分にあります。当記事では施設のご紹介に合わせて、この2点を厚めにレポートします。

 これほどまでに有り余る魅力があるのに、時期によっては朝食つきで「1人1万円台」で宿泊できます…! 恐ろしいコストパフォーマンスです。それでは、2021年8月に2泊3日で利用した宿泊記録にどうぞお付き合いください。

ハイアットリージェンシー京都のココがすごい

  • 『三十三間堂』と
    『京都国立博物館』が目の鼻の先
    立地が強すぎる
  • メイン料理に副菜のビュッフェを合わせて
    朝食のクオリティが高い
  • RIRAKU スパ アンド フィットネスを併設
    鍼灸しんきゅうと酵素浴を利用できる
  • コストを抑えた最上級のおもてなしステイ
    時期により111万円台で宿泊可能
 
 本記事でご紹介しているサービスは宿泊当時2021年8月のものです。各事業者のポリシーなどにより、現在の提供内容や価格と異なることがありますので予めご了承ください。
 また、掲載している記事内容・画像はハイアットリージェンシー京都様より、掲載許可の御承諾をいただいております。
 
ハイアットリージェンシー 京都
〒605-0941
京都府京都市東山区三十三間堂廻り644番地2
075-541-1234
check-in 時間 15:00
check-out 時間 12:00
ハイアットリージェンシー京都 公式サイトはこちら

京都駅から無料の片道タクシーサービスあり

 ハイアットリージェンシー京都はいわゆる繁華街にはなく、落ち着いた雰囲気が魅力の京都市東山区の東山七条に位置しています。JR京都駅からは距離にして約1.5kmの場所にあり、徒歩だと16分ほど。歩いて行けない距離ではないですが、荷物がたくさんあったらけっこうくたびれてしまいますね…。

 そこで朗報があります。宿泊者は京都駅からハイアットリージェンシー京都まで行けるタクシーが無料で利用できます。こちらは1回限りのオファー。どちらのタクシーかは指定されていて、京都駅八条口前のMKタクシー乗り場から乗車します。

 ハイアットリージェンシー京都の周辺はバス停も多いので、京都駅から京都/京都市営バスを使えば10分弱でも移動できます。それでも京都の地理に詳しくない人にとっては、片道だけでも直行便を利用できるのはとてもありがたいことです。

開放感のあるロビーとチェックインカウンター

織物を彷彿とするロビーの天井が美しい

国際色と和モダンが融合した客室

 私たちが2泊3日で利用したのはベッド2台とワークデスクにチェアといった、スタンダードな構造のお部屋「ゲストルームツイン」です。

ベッドルーム

 白木を使用したぬくもりを感じる室内には和紙を使った行燈あんどんが各所に飾られていて、オレンジがかった温かみのある灯りが旅の疲れにくつろぎを与えてくれます。京都という土地はどこも光の魔術師なのでしょうか。

和を感じるやさしい色づかいの「ゲストルームツイン」

ライトアップで装飾が印象的に

和テイストのヘッドボードがより京都を感じます

 ホテルの案内は冊子ではなく、QRコードを読み取るタイプ。ルームサービスやスパメニューもこちらから探せます。エコロジーかつ感染対策が行き届いた取り組みです。裏面には宿泊約款・利用規則などのQRコードも載っていました。

 そして、ホテルステイの醍醐味「Nespresso マシン」が備わっていました! スティックコーヒーもドリップコーヒーも客室に用意されているだけで十分うれしいのですが、マシンで淹れるコーヒーで迎える朝は格別。テンションの上がり方は段違いです。

 コーヒーマシンがある時点で、好きですハイアットリージェンシー京都(この余韻に浸りたくて後日、我が家の寝室にも導入しました)。

窓の向こうの木々の青々しさよ…

化粧室|バスルーム

 フローリングに御影石(花崗岩)をあしらった化粧室です。重厚でリッチな質感を演出していて「これぞ高級ホテル」と思わず実感できるスペースになっています。

洗面台の後ろにトイレがあります

とにかく広いバスルーム

 深めのバスタブの横に広々とした洗い場が設けられています。

ハイアット専門のリキッドアメニティとボディバー

 アメニティのボディ・ヘアケアグッズは、1999年にサンフランシスコで生まれたボディケアブランドPHARMACOPIA(ファーマコピア)のプロダクトです。植物ベースの成分でビーガンにも配慮し、防腐剤・合成染料・合成香料フリーで動物実験をせずに作られたナチュラル製品です。このような高い理念を持つ企業の製品をアメニティとして採用しているのは、さすがのグローバル企業ハイアット。

 コンディショナーは使ってみると「サラッとみずみずしい」質感。やさしく、さりげないハーバルな香りに植物由来を感じます。使用後も髪がごわつく感じがありませんでした。

歯ブラシなどのグッズが上品に納められています

バスソルトはヒノキの香り

“朝食付き”は宿泊プランに必須です

 今回の宿泊は、朝食付きのプランにしました。これがなんと言っても大正解で、「朝食付き」と「なし」では1、2千円の違いかもしくはプランと予約時期によってはもっとお得に利用できる場合もあります。

 朝食がいただける会場はホテル1階ロビー横にあります。2021年8月当時はダイニングレストラン「ザ・グリル」という名前で営業していたのですが、その数ヶ月後の11月からは、より洗練されたカフェレストラン「カフェ33」としてリニューアルしたようです。

ありし日の「ザ・グリル」

 現在の「カフェ33」での提供メニューを公式サイトから確認したところ、「ザ・グリル」の頃と提供内容にさほど変わりはない印象でした。朝食付き宿泊プランで体験できる朝食は、「選べるメインディッシュ+ビュッフェ」の組み合わせのままのようです。

 そんな、朝から舌鼓を打つのにも忙しくなるような朝食がこちらになります。

メイン:スモークサーモン スクランブル(1泊目)

メイン:和朝食(2泊目)

 これが私が選んだメインディッシュです。1泊目にいただいた「スモークサーモン スクランブル」は卵とスモークサーモンとの相性が抜群で、サーモンの絶妙な加減の塩味と濃厚なスクランブルエッグが旨味のケミストリーを起こしていました。クリームチーズが乗ったベーグルと一緒に食べるとさらにまろやかな味わいに。

 「和朝食」は2泊目にいただいたのですが、こちらはなんと4千円以上もするお料理です…! 宿泊費に含まれているなんて、大変恐れ多いですね。大根の焚き合わせは、箸がスッと通るほど柔らかく、出汁が効いたやさしい風味。小鉢の数が多い食事は、見た目から満たされます。

 メインのお料理だけでも十分な量なのですが、さらにビュッフェでサラダやフルーツなどが好きなだけいただけます。

地元厳選の良質な食材がズラリ

カラフルで鮮やかなフレッシュサラダたち

オートミールやシリアルまで至れり尽くせりです

 朝からこんなに充実したご飯をいただけるなんて、コスパ良すぎですよね…! 朝食付きプランでは、さらに1杯650円のフルーツジュースやコーヒーなどのドリンク類もおかわりが可能でした。感謝の気持ちしか浮かびません。

 コロナ対策として、マスクケースに替えのマスク、高濃度アルコール除菌クロス(しかもHyatt印つき!)を用意してくれました。衛生面からもレストラン利用者の安心を提供してくれるなんて、頼もしいです。

美容しんと酵素浴で高まるウェルネス

 ハイアットリージェンシー京都でできる特別な体験として、ホテル併設の『RIRAKU スパ アンド フィットネス』が提供する様々なトリートメントメニューがあります。その中でも特にユニークなメニューの1つがえん発酵温熱木浴』HANARE 京都店で体験できる「酵素浴(発酵温熱木浴 )」です。ラグジュアリーホテルで酵素浴って意外な組み合わせですよね。

『えん発酵温熱木浴』では酵素浴を「発酵温熱木浴」と冠して提供しており、こちらが正式名称です。しかし、当記事ではご存じない方に間口を広げる意味合いで、より馴染みのある「酵素浴」のネーミングを使用しています。

 そもそも「酵素浴」とは、電気などの人工熱は使わずに、自然発酵熱だけで温められたヒノキパウダーの中に横たわって全身を温める湿式温浴法です。使われているのは、奈良県吉野の無垢ヒノキと新鮮なヒノキ生葉をブレンドしたものだそう。こだわりの素材です。

 ヒノキパウダーの温度は約65〜80℃まで上がりますが、熱伝導率が低いため体感温度は42〜43℃ほど。身体の深部からじっくりと温めることでより高い代謝の活性化が期待されるため、冷え性に悩む女性にはピッタリですね。

 「酵素浴に直接つかっていないのに、同じ空間で働いているだけで基礎体温が上がった」と『えん発酵温熱木浴』HANARE 京都店のスタッフの方がお話ししてくださいました。その環境はうらやましいです。

 そんな酵素浴のうれしい効果がこちらです(参照元:えん発酵温熱木浴のリーフレット)。

温熱作用
体温上昇、血流改善により新陳代謝が向上することで、老廃物や疲労物質がデトックスされ、疲労回復や筋肉のコリ・痛みが緩和します
美肌効果
短時間で大量に発汗することで、天然の保湿因子である尿素や乳酸ナトリウムが角層の水分と結びつき肌の水分量をキープ。潤いとハリのある肌へ導きます
リラックス効果
無垢の吉野ヒノキと新鮮なヒノキ生葉の香りで森林浴効果が期待されます

 代謝改善と美肌、リラックスの力を最大限に活かすため、今回は酵素浴に美容鍼がセットとなった「RIRAKU シグネチャートリートメント」を体験しました。こちらのプランではまず美容鍼を行い、次に酵素浴へと進みます。

美容鍼(お顔のはり)
お顔や頭にあるさまざまなツボを鍼で刺激することで、表情筋のこわばりを深いところから緩め、本来のバランスのとれた状態へと導きます。リフトアップ、むくみの軽減、また目や頭の疲れにも効果があると言われています。鍼は非常に細いものを使用し、ほとんど痛みを感じません
(引用元:RIRAKU Spa and Fitness ご利用のご案内)

RIRAKU スパ アンド フィットネスのロッカールーム

えん発酵温熱木浴で扱う各種酵素グッズ

 ロッカールームでバスローブに着替え、ゆったりしたソファに腰掛けてスタッフの方から説明を受けます。美容鍼をはじめ、鍼灸や指圧は、国家資格を保有するスペシャリストが東洋医学と西洋医学両方の視点から身体の状態を把握し、施術を行ってくれるので安心して身を任せられます。

美容鍼を行なった完全個室のお部屋です

 美容鍼は人生初の体験! ハリを刺すってどんな感じなんだろう…とほんの少し怖かったのですが、髪の毛よりも細い鍼を使用しているので施術中は痛みはまったく感じませんでした。しいて言うなら「サクサク…」と何かが顔に刺さっていくような不思議な感覚がありました。

 顔の表情筋は左右対称に動いているわけではないので、不均衡がゆえに顔はわずかに歪みます。下の左画像がまさに、顔の至るところに鍼が刺さっている最中の様子です。鍼が刺さっている位置が左右でぜんぜん違うのがわかりますね(いきなりのどアップを失礼します)。

 右の画像は施術直後、鍼を取り除いた後のものです。刺さっていた部分に少しだけ赤みがありますが、痛みはありません。そして、頬の位置がリフトアップされて、輪郭がシャープになったではありませんか…! 顔の血行も改善され、肌のターンオーバーにも良い影響があること間違いなしです。
 ※施術中は完全なるスッピンなため画像加工しています。ご理解ください。

発酵温熱木浴えんのリーフレットたち

 お顔の調子が整ったあとは、いよいよ酵素浴のお時間です。先に、えんの発酵「食」オリジナルペースト状酵素をいただきます。スティックの中に入ったペーストはヤマブドウとブルーベリーが入って、フルーティーなお味。ポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富に含まれ、抗酸化作用にも効きます。

 ニュージーランド産軟水「Blue Spring Premium」もセットに含まれていました。大量の発汗の前に十分な水を飲んでおくのがポイントです。シャワーを浴び、酵素浴専門の簡易的な下着に着替えます。

 こちらが酵素浴の舞台です。室内に入った瞬間、熱気とともに満たされる豊潤なヒノキの香り! 自然発酵熱で温まったヒノキパウダーに埋もれていきます…贅沢なひととき…。

 頭以外の全身をヒノキパウダーに沈める「全身浴」と身体を起こした状態で過ごす「半身浴」で構成された約15分間です。寝転がった身体の上にどんどんヒノキパウダーが覆いかぶさり、心地よい包容感。身体がじわじわと熱を帯びていくのがわかります。

 全身浴の間はオプションで閉じた両目の上にもヒノキパウダーを乗せたり、フェイスパックを組み合わせることもできます。フェイスパックは、酵素フェイスパックや京美肌酵素フェイスパック、タラソフェイスパックなど5種類から選べます(このうちのどれかをいっしょに試したのですが、失念しました…)。

 スタッフの方曰く、「15分間すべて酵素浴に入っているのはけっこう大変です」とのことで、耐えられる方は15分間すべて全身浴でも構わないそう。私は途中で身体を起こしました…無念…。

 酵素浴に浸かっている間からほとばしる大量の汗! 短いようでとても長い15分でした。暑苦しさはなく、しばらく身体がぽかぽかと温まったままでした。シャワーで身体に残ったヒノキパウダーを洗い流します。

 酵素浴の後にも「Blue Spring Premium」をいただきました。合わせて、えんの発酵ドリンク「飲」で汗と共に流れ出たビタミンを補給します。体温も高まって、腸内環境も整い、健康のさらに上をゆくウェルネスが高まることで、京都の旅路への新たな活力が湧きそうです。

ハイアットリージェンシー京都は公式サイトからの予約が一番お得です

 日本各地に展開するハイアットリージェンシーは世界的なラグジュアリーブランド ハイアットグループが運営する宿泊施設の一形態です。どの滞在も最低価格保証を行っている公式サイトからの予約がもっとも費用が抑えられます。

 無料登録のWorld of hyatt会員になれば、宿泊したホテルカテゴリーや日数に応じてポイントが貯まり、無料宿泊や客室のアップグレードなどのうれしい特典が利用できます。

 なかでも、5つの異なるブランドに滞在すると無料宿泊1泊が受け取れる「ブランド・エクスプローラー・アワードが魅力的! 多くの宿泊施設を構えるハイアットグループだからこそ実現できるサービスです。趣の異なったハイアットならではのユニークな施設ををどんどん体験したくなってしまいますね。

おわりに:立地と食と代謝アップ。カバー力が高すぎる

 京都に存在するホテル・旅館の役割は、単なる宿泊施設に留まることはできません。

 京都には長きにわたる都であった歳月の余波で生まれ、集合した日本文化の真髄が今でも各地で見られることは周知の事実であり、その世界観を味わおうと多くのビジターが国内外から訪れます。京都という土地が受ける期待値の高さたるや…

 古来から続く景観を乱すことなく、現代まで継承されてきた日本人の息吹を受け継ぎ、ときには独自性を演出しながら、「日本のアイデンティティが凝縮された土地でビジターを迎え入れる」京都の宿泊施設の使命は重すぎるものもあるでしょう。

 それでも、期待値の高すぎる観光客に十分に応えられる立地と設備、ホスピタリティを備え佇んでいるハイアットリージェンシー京都は、まるで周囲の歴史的遺産に歓迎されているかのようでした。

 和テイストと現代的な豪華さを感じる客室でゆったり過ごし、館内レストランの美味しい食事で満たされ、近隣の名所へ足を運ぶ…ホテルに帰ってスパで身体を休めれば、次の目的地への出発に向けたコンディションも整う…。

 ハイアットリージェンシー京都は、京都の旅を愉しむにはかなり網羅性の高い施設です。古都に調和した至高のベースキャンプとして、滞在する価値の高いホテルです。ぜひ、京都旅の滞在先候補の1つに入れてみてください!

 

ハイアットリージェンシー 京都
〒605-0941
京都府京都市東山区三十三間堂廻り644番地2
075-541-1234
check-in 時間 15:00
check-out 時間 12:00
ハイアットリージェンシー京都 公式サイトはこちら

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