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【星のや京都|星野リゾート宿泊記】充実のアクティビティで心と身体を整える

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 星のや京都宿泊記【アクティビティ】編です。

 『ただ宿泊するだけ…』にとどまらない星野リゾートの魅力を裏付けるのは、施設内外で体験できる種々のアクティビティの存在です。ラグジュアリー、かつ、ホスピタリティ溢れる構想が行き届いた設備と空間演出には滞在するたびに脱帽します。もちろん「星のや京都」でも和の心を思わずくすぐるアクティビティの数々が用意されていました。

 「夏季」「1泊2日」で利用した星のや京都で私が実際に体験したアクティビティをご紹介します。これらはすべて無料。オプション料金を支払う必要はありません!

星のや京都宿泊記【アクセス|客室|共有スペース】編はこちら

 本記事でご紹介しているアクティビティは宿泊当時2021年8月のものです。各事業者のポリシーなどにより現在の提供内容と異なることがありますので予めご了承ください。
 また、本記事に掲載している画像の一部は星のや京都様公式の資料から拝借しており、使用・掲載許可の御承諾をいただいております。

客室にあった星のや京都の「逗留案内」

屋内アクティビティ

 お部屋をご案内してくださったスタッフの方に、客室内で楽しめるアクティビティを3つ提案していただきました。その3つともをリクエストしてテーブルに並べた雅な光景が上の画像です。古から伝わる品々…すべて渾身をこめて体験しました! 1つずつレポートします。

野点籠(のだてかご)

野点(のだて)とは、屋外で茶または抹茶をいれて楽しむ茶会のこと
引用:Wikipedia

 つまり、抹茶をてるアクティビティです。日本に生まれたけど、経験のある人は意外とそう多くはないですよね! 私は保育園児の頃、当時の園長の趣味によりお茶の指導をされたことがあり、それ以来のかなり久しい体験です。

 籠の中にはお湯が入った水筒以外の物品が納められていました。それらをすべて取り出したのが上の画像です。あいにく、私一人きりで行って撮影していたため抹茶をてている最中の風景はありません。

 手順を見ながら、ぎこちなくも千利休に思いを寄せて抹茶をてる私。

 出来上がりです。抹茶ならではの深緑には京都嵐山の風景が投影されているかのよう。ウェルカムスイーツでいただいた亀屋良長の和菓子と一緒にいただきました。奥行きを感じる2つの風味が合わさり、静観なひとときに味覚という彩りを添えます。

 野点籠のだてかごをそのまま屋外へ持ち運べば、自然の中で抹茶をてる屋外アクティビティに変身します。絶好スポットは、「水の庭」「奥の庭」、ライブラリーラウンジ横「空中茶室」と星のや京都の随所が挙げられます。閑寂で厳かな風景と自然から生まれた響きに包まれててる抹茶は、侘び寂びの精神をより身近に感じるエピソードとしていつまでも記憶に残ることでしょう。

「水の庭」

「奥の庭」

「空中茶室」

写経

 「文字を書く」という機会がめっきり減った昨今です。しかもそれを「筆」で行うことの稀有さ。

 写経とは、その名の通りお経を書き写すこと。またはその書き写した経文のことをいいます。現代では、300字程度と端的な「般若心経(はんにゃしんぎょう)」を書き写すことが多いです。
 平安時代ごろから、写経することによって「功徳(くどく)が得られる」と考えられるようになり、先祖供養、祈願成就、個人の仏道修行などを目的として広く行われるようになったようです
引用:じゃらんnet

 現代の写経はゴールに向かって取り組むもの、というよりはその「過程」で芽生える無意識の気づきや、書くこと自体に意識を向ける姿勢を大事にしているように思います。

 スタッフの方は筆ペンも用意してくださいましたが、客室にはすでに筆や墨も備わっていました。本格的です。書道セットの箱の中には花札やおはじきも!

 私が選んだのは筆ペンです。薄くお手本が印字された般若心経を黙々と上からなぞっていきます。

 完成です! 300字ほどの文字数でも集中して取り組むと、時が止まっていると錯覚するほどの長い時間が過ぎたように感じました。筆ペンで書くと自然と背筋もピシッと伸びます。早く書くことを目的としていないので、日常では適当に済ませてしまいがちな「とめ」や「はらい」にも気遣いました。自然とマインドフルネスに没入できる写経には「ただ文字を書く」以上の効果がありそうです。

枕香づくり

 なんとも可愛らしい見た目のセットです。枕香とは、文字どおり「枕の下に置いて安眠を誘う」ためのアイテムだそう。枕香づくりに必要な道具がトレーの上に並んでいます。好みの香木を好きな分量だけ混ぜて、和柄のちりめん生地でできた小さな袋に入れます。

 「睡眠の匂香」「吉草根」「菊花」の3種類の香木を使います。香りを思いっきり吸い込むと、薬草を感じながらも嫌味のないスパイスが「これぞ東洋の香り…!」とうっとりした気分にさせてくれます。これらを小鉢の中でかき混ぜます。

 混ざった香木をさじで不織布の中に注ぎます。

 夫と半分ずつ作りました。コロンとしたフォルムが可愛らしいです(おそらく詰め過ぎ)。
 自宅に持ち帰ってからも枕香の香りをすーっと吸い込むたびに、京都で過ごした夏の思い出が蘇ってきます。香りと結びついた記憶はとても鮮明で、力強いですよね。

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屋外アクティビティ

線香花火

 夜には夏の風物詩「線香花火」も楽しめました。会場は「水の庭」。夜の帳が下りて、すっかり幻想的な空気に包まれています。

風鈴の音色が響く「水の庭」

 「水の庭」で涼しげな音色を演出しているのは、京焼や京仏具職人が手がけたオリジナルの風鈴です。こちらはライブラリーラウンジでも販売しています。

ーーー

 スタッフの方に声をかけると、線香花火が入った封筒をいただきました。刹那ゆえの繊細な時間を過ごします。

 「水の庭」にはあらかじめ、水が入った大きな鉢とアルコールランプがセッティングされていました。

 線香花火と星のや京都は、なんとも言えない儚さに似た共通点を感じます。ゆったりした時間の中であっても絶えず変化したファクターで循環しているから、まるで永遠に見えてしまう…そんな余韻を残す、しっぽりした空間でした。

星のや早天談義

 客室やライブラリーラウンジで思い思いの夜を過ごした翌朝には、夏の火照るような空気もまだ少しひんやりしている頃から参加できるアクティビティがありました。その名も「早天談義」です(2022年現在では、同様の内容で「奥嵐山の暁天ぎょうてん講座」というネーミングになっています)。

京都の夏の風物詩「暁天講座」にならい、青もみじの下で京都の文化人の講話を聞きませんか? 瞑想で心を調えたあとに講話を聴き、最後にはそうめんを食べる、夏の早朝に清々しい気持ちになれるアクティビティです
引用:リーフレットより

 毎週月曜日の朝にしか機会のないアクティビティでした。日曜宿泊でとってもラッキー!

「早天談義」の会場「奥の庭」

 会場は屋外「奥の庭」です。はじまりは、星のや京都スタッフの方の指導で始まるストレッチから。若葉が揺れる音、セミが鳴く声の下で行うストレッチの快感さ! 首や肩、足首もしっかりほぐれて準備万端です。

 私たちが参加した講話は8月9日の回「星のや京都の庭 オープンから11年のはぐくみ」。お話くださったのは、植彌うえや加藤造園株式会社の八代目代表取締役社長、加藤友規氏です。造園業を営みながら日本庭園文化や研究を深め、国内外で多くの講演を行なっているそう。

 リニューアルして星のや京都に生まれ変わる前、前身の温泉旅館「嵐峡館」の頃の庭から“どのようにして今日に至る星のや京都の庭の景観を創り上げてきたのか”を写真を交えながらご紹介くださいました。星のや京都から感じる原生的で厳かな日本の奥ゆかしさは、施設のみでなく、周りを取り囲んでいる嵐山、そしてより狭小した範囲での星のや京都の「庭」とともに支えられ醸し出されています。

瓦を敷き、砂紋に見立てています

 日本庭園に見られる枯山水は眺めることを目的としていますが、星のや京都の枯山水は “歩ける枯山水”。「辺り一面に繁茂している苔は人の手で植栽したものではなく歳月を経て自然に発生したもの」とお話してくださいました。

 印象的な形の大きな石です。上面が綺麗な平に磨かれています。木々の緑を映し出す「石鏡」を担っているとのこと。座っても眺めても良い、庭の中のシンボル的な存在は自然と人とを繋ぐ仲介役を担ってくれます。

側面の苔も美しい

セミの抜け殻とセミを発見! 今まさにはじまった命…

これから赤く染まる青もみじです

躍動的な大樹はずっとこの地で根ざしてきたのでしょうか

 「奥の庭」へつながる客室前の道は、両端を手入れの行き届いた木々たちが覆っています。こちらの景色も星のや京都となってから完成された作品の一つです。

 星のや京都の庭の歴史とそれを支えた巨匠たちの存在。目に見えているものは思っている以上に当たり前ではないなと気づかされました。人の想いと手が加わった自然は、制御不能な荒々しさが削ぎ落とされ、こうも調和のとれた美しい様相を見せてくれるのですね。季節が移り変わったら、次はどのような出会いがあるのでしょうか。

 講話のあとでそうめんをいただきました。みょうがのアクセントが効いた爽やかなお味。夕ご飯と朝ご飯を食べていない素泊まりステイなため、ほとんど空っぽの胃にもとても優しい味わいでした。

水辺の深呼吸

 「奥の庭」で行うストレッチのアクティビティです。「水辺の深呼吸」の前に「早天談義」があり、そちらでほとんど同じ内容のストレッチを行なっていたので、2度目の朝ストレッチとなりました。

 “歩ける枯山水”の上にマットを敷き、指導してくださる星のや京都のスタッフの方を真似て、深呼吸。「自然と今ここにいる私」の対話の中で、ゆっくりと手足の筋肉をほぐしていきます。こんなにゆったりとした朝活が私の今までの人生であったでしょうか(記憶上ありませんでした)。

おわりに:無料アクティビティでも十分楽しめる

 今回ご紹介したアクティビティはすべて無料のものでした。これらだけでも1泊2日ではまったく暇を感じることなく、京都と日本の文化にじっくり触れる贅沢な体験ができます。

 有料のアクティビティでは夏季だと「鵜飼鑑賞」をはじめ、より本格的で濃密なアクティビティが用意されています。詳しくは、星のや京都公式サイトをご参考ください。 

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星のや京都
〒616-0007
京都府京都市西西京区嵐山元録山町11-2
0570-073-066(星のや総合予約)
check-in 時間 15:00
check-out 時間 12:00
星のや京都 公式サイトはこちら

↑こちらは星のや京都へ舟で向かう際に利用する舟乗り場(上り桟橋)です
↓実際の星のや京都は下図の位置にあります

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